ZACROS社の製品。[写真・公式WeChatアカウント「無錫高新区オンライン」]
百年の歴史を持つ日本のフィルム・包装材料メーカー、ZACROS社は、総投資額1億元の高性能液体容器プロジェクトを無錫高新区に立地させることを決定した。来年春には第1期が完成・稼働の予定で、同社が中国で初の生産拠点となるほか、今年無錫に誘致された初の日系企業のプロジェクトでもある。
ZACROS無錫会社の奥田佳隆総経理によると、このプロジェクトでは「キュービテナー(Cubitainer)」と呼ばれる業務用折りたたみ式容器の製造・販売を主に行う。この製品は1964年から販売され、世界各地で広く使用されている。樹脂を原料とした高性能容器で、従来の金属容器に比べて利便性・環境性能・低コストといったメリットを持ち、主に医療や食品包装などの分野で利用されている。
これまで「キュービテナー」は日本、アメリカ、マレーシアの3ヶ所に生産拠点を持ち、世界中の市場でのシェアは50%を超え、トップを占めている。中国が最大の需要を持つ市場であり、その巨大な成長ポテンシャルに着目したZACROS社は、中国に生産拠点を設けることを決定した。
「今回、無錫に高性能液体容器の生産拠点を投資・建設することは、ZACROSが中国市場戦略を深化させるうえで重要なマイルストーンであり、日中産業協力の新たな成果でもある」。奥田総経理によると、無錫が強固な産業基盤、優れた立地条件、精緻・効率的な行政サービスを備えている。「プロジェクト開始以来、無錫市および無錫高新区の専門的なサービスと迅速な実行力には深い印象を受けた。接触・商談開始から契約・着工まで、わずか半年しかかからなっかた」。2028年には生産能力の拡張も開始し、体系的な生産体制が作られる見込みだ。
ZACROS株式会社は1914年に発足し、東京証券取引所に上場している、世界最大の偏光板保護フィルムメーカーであり、その製品は主に電子情報、医療・ヘルスケア、食品安全などの分野で使用され、特に機能性フィルム材料分野では世界トップの地位を誇っている。
無錫高新区。[写真・公式WeChatアカウント「無錫高新区オンライン」]
現在、無錫高新区には日系企業が230社以上集積しており、ソニー、パナソニック、日立、シャープ、リコー、神戸製鋼、村田製作所など、フォーチュン・グローバル500社の日系多国籍企業52社が累計110億ドル以上を投資している。現在、無錫高新区は中国国内で日本からの投資が最も集中している開発区の1つとなっている。
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