国家級5G工場リストが発表、無錫高新区から2社がリスト入り

先日、中国工業・情報化部は「2024年5G工場リスト」を発表し、無錫高新区から無錫普洛菲斯電子有限公司（Pro-face）の5G工場と威孚高科高圧コモンレールポンプ組立5G工場が選ばれた。

現在、無錫高新区には、3つの国家級5G工場と3つの省級5G工場があり、全区のスマート化、DX、ネットワーク連結のレベルは絶えず向上している。

無錫普洛菲斯電子有限公司

無錫普洛菲斯電子有限公司（以下は無錫Pro-faceと略記）は、フォーチュン500企業である仏シュナイダーエレクトリック社が2001年に設立した中核工場のひとつである。無錫Pro-faceは、シュナイダーエレクトリック社が中国で設立した23工場の中で唯一のエレクトロニクス製造センターであり、多品種少量製品の組み立てと生産を特徴としている。無錫Pro-faceは長年にわたり、精密生産とDXなどで世界をリードしており、シュナイダーエレクトリックが認定する「CO2ゼロ工場」、工業・情報化部が認定する国家級「グリーン工場」、国家スマート製造ベンチマーク企業であり、2021年に「ライトハウス工場」に認定された。

（写真・WeChat公式アカウント「無錫高新区在線」）

無錫Pro-faceの5G工場は、5GのUPF分散配置を採用し、データの暗号化と高速デジタル伝送技術により、無線LANの電波干渉を受けやすいこと、クロスAPサービスの中断、容量とレイテンシーの制限などの問題を解決した。また、5G+オープンオートメーションシステムに基づく柔軟な生産モードを革新的に立ち上げ、多品種少量製品のフレキシブルな生産を実現した。

無錫威孚高科技集団股份有限公司

無錫威孚高科技集団股份有限公司は、中国トップ50の自動車部品メーカーの一つで、22の完全子会社と持株会社を持っている。会社の事業は、燃料噴射システム、排ガス後処理システム、吸気システムの三つをカバーし、競争力のある自動車コア部品産業チェーンを形成し、中国の同業界をリードしている。燃料噴射システムの製品は国内トップで、全体の市場シェアは90％を超えている。排ガス後処理システムの製品は中国国内業界のトップレベルで、自社ブランドの市場シェアは60％を超えている。吸気システム製品の総合市場シェアは20％を超え、中国国内ブランドターボチャージャーの総数で中国1位となった。

（写真・WeChat公式アカウント「無錫高新区在線」）

威孚高科高圧コモンレールポンプ組立5G工場は、5Gネットワークをフルカバーすることで、生産設備と5Gネットワークの相互接続と相互通信を実現した。また、エッジコンピューティング、データガバナンス、データミドルオフィスプラットフォームの技術手段を全面的に応用することにより、製品生産、倉庫における保管、輸送の全プロセスが透明、制御可能、追跡可能であることを保証し、生産効率を大幅に向上させ、生産コストとエネルギー損失を削減した。

（写真・WeChat公式アカウント「無錫高新区在線」）

現在、「5G＋インダストリアルインターネット」はデジタル経済の「新しい看板」となりつつあり、5G、インダストリアルインターネット、クラウドコンピューティング、人工知能に代表されるデジタル技術は、新たな技術革命と産業変革をリードする重要な力となっている。今後、無錫高新区は引き続き典型的な応用シナリオを掘り起こし、5Gを活用した産業強化を堅持し、企業のデジタルと実体の統合発展をサポートし、企業のスマート化、省エネ、グリーン化の水準を高め、産業DXを加速し、新たな質の生産力の発展を継続的に推進していく。