三十数年前、『無錫旅情』という歌のおかげで太湖の真珠である無錫の美しさが日本人に広く知られ、無錫と日本の更なる交流と協力が推進された。今、無錫高新区は村田電子など230社以上の日系企業が集まっている「日系企業の高地」となった。これらの日系企業は無錫高新区というホットランドで豊かな成果を収め、絶え間ない発展をもって中日協力・ウィンウィンについてのすばらしいストーリーを物語っている。
無錫村田電子有限公司の錦織巧社長は、上述した歴史の経験者の一人である。改革開放後、いち早く無錫に進出した外資企業の一つである村田電子は64人の臨時工場から発足し、今では村田製作所の海外最大規模の製造拠点に成長してきた。2022年2月18日、無錫市と株式会社村田製作所の深い戦略的提携調印式が無錫市と日本で同時に行われ、村田電子の100億元規模の新しいプロジェクトが無錫高新区に正式に入居した。
現在、無錫村田電子有限公司の取締役社長である錦織巧(にしきおり たくみ)氏は無錫村田電子有限公司MLCC製造統括部部長を務めたことがある。「新呉区優秀外国人社員」「無錫市人民友好使者」などの栄誉称号を授与された。
旅人から「建設者」へ
2008年、当時村田電子の中間管理職を担当していた錦織巧は初めて無錫に来た。「わずか数回の出張だけで、正直にいえば特に深い印象に残っていなかった」と彼は言った。その時、無錫空港には日本への直行便がまだなく、上海で乗り換える必要があったと錦織氏は振り返った。「だから、上海に近い街だとよく日本にいる同僚たちに無錫の位置をこう説明した」。しかし、錦織氏が思い付かないことに、その後、彼は村田電子が無錫でわずか64人しか持たない臨時工場から1万人の工場への成長に立ち会う体験者になり、高新区の奮進征途に参加する建設者になり、しばらく滞在する「旅人」から長期滞在の建設者へと身分が転換した。
2017年には、錦織氏は製造統括部長を担当しに無錫村田電子有限公司へ正式に赴任し、中国での仕事と生活を始めた。9年にわたる発展期を経て、無錫高新区は彼と初めて訪問する時と比べて見れば、すっかりと様子が変わった。「2008年に無錫に出張に来た時、『無錫大飯店』に泊まった。その時、市内から高新区までは交通がとても不便のため、週末や休みの日にもあまり出かけなかった。ホテルから工場まで沿線の様子が当時無錫についての全部のイメージであった」。2017年に長期駐在のために無錫に来た時、ここはもうすっかり変わったと錦織氏が気づいた。「高新区に外国人向けのマンションがそなわり、カフェや日本料理店、韓国料理店もたくさん並んでいる」
「故郷から遠く離れ、いろいろと違和感がするが、無錫高新区は私たち外国人、特に日系企業のために心地よくて便利な環境を作ってくれた」。関西人の錦織氏は無錫での和食の味に慣れている。「仕事帰りに新地假日広場の居酒屋で友たちと一杯飲んで、とても家族のような感じがする。これらの和食屋さんには日本よりも素晴らしい料理を作っているところもあるよ」と彼が語った。休日に地下鉄に乗って高新区の球技場に行ってバドミントンをするのが好きな錦織氏は「無錫の地下鉄3号線がとても好きだ。時間通りだし、清潔だし、それに便利だ」と無錫の交通を評価した。
製造企業に勤めているが、錦織氏は文化に非常に熱心で、そして、同社の中で一芸に秀でている社員も少なくないことに気づいた。「私も我社の合唱団に入った。また、ある同僚のおかげで、二胡が好きのようになった」。高新区の梅村が中国二胡の郷であることを知った彼はますますやる気が湧いてきた。「自分の二胡を探し、それに二胡の演奏も習いたいと思う」
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