無錫高新区、住みやすい産業の「高地」を構築

初冬らいい寒さが続く中、無錫高新区では、先を争う創業熱が見られた。新型コロナ禍によるダメージを受けたものの、当地の経済指標に回復の勢いが持続的に加速している。今年第1～第3四半期、当地のGDPは1373.7億元に達し、前年同期比3%増で、一定規模以上の工業増加値は897.82億元、前年同期比4.6%増だという。

集積回路、バイオ医薬、先端装備製造などをはじめとする各種企業26000社以上が高新区に集まり、先駆けて改革・イノベーション創出と質の高い発展に取り組み、自主的でコントロール可能な現代産業体系と効率の高いオープンな産業テクノロジーイノベーション体系の構築を加速させる。

高新区に立地する韓国系企業であるSK海力士半導体（中国）有限公司の工場では、従業員が忙しく働いていた。同社の党委書記である朱昇皓氏によると、2005年に無錫で発足してから、企業は絶えずに投資を増やし、今まで200億ドル近くを投じ、江蘇省内において投資規模が最も大きくて技術レベルが最も高くて発展のスピードが最も速い外商投資企業となっている。SK海力士の発展は無錫高新区の企業誘致力を示す縮図である。それについて、無錫市副市長、高新区党工委書記、新呉区委書記の蒋敏氏は、目下、区内の外商投資企業が1600社以上、外国人居住者が1万人以上で、外資系企業による経済総量への寄与率は75%近くだと伝えた。

ほかに、20年の発展を経て、高新区企業である無錫先導智能股フン有限公司は、世界最大のリチウム電池スマート装備製造企業となっている。同社の董事長である王燕清氏は「先端テクノロジーに携わる企業として、イノベーションこそは発展をけん引する第一の原動力だ」と述べた。

一方、産業発展と人的・文化的事業の両立が課題となる今、高新区は住みやすい産業の「高地」を目指している。例えば、このほど、投資総額は10億元に達した梅里古鎮は営業を開始した。ここは無錫の「シティの客間」として、古都・水郷の形で特色のある商業を発展させ、文化・観光・商業の新しいモデルを作り出したという。